国立大学法人九州工業大学

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学生・卒業生の声

Y.Nさん(大学院工学府)

大学院工学府
工学専攻(応用化学コース) 2年 Y.Nさん(23年度卒 福岡県出身)

それではまず『九工大の工学4類を選んだ理由』を教えてください。

高校の時の担任の先生の話から化学に興味を持ち、将来的には化学で社会の役に立ちたいと思っており、バイオ系にも興味がありました。そういった大学の中から実家から通えるところで、九工大の工学4類を選びました。

学部の時は応用化学科で学ばれていましたが、応用化学科の魅力はなんですか?

どの分野もそうですが、身の回りのモノは化学を使わないものはほとんど存在しないので、応用化学は社会貢献度が高いと思います。

実際に手を動かして実験したり測定したりすることが多いので実験が好きな人にはおすすめです。一方で計算系といった道もあり意外と選択肢は広いです。そのため、就職企業の選択肢も必然的に多くなり、将来への道も広がる点が応用化学科の魅力だと思います。

あと、工学部は女子が数ないというイメージがありますが、応用化学科は4割くらいが女子です!

比較的成績が優秀だったと聞いていますがどのように学修に取り組まれていましたか?

入学式やガイダンスで知り合った友達が意欲的に勉強する人だったのでその人たちに刺激を受けて切磋琢磨できた結果だと思います。学部1年の時は線形数学とコンピュータ系の授業で苦労したが、たまたま自宅生が多いグループだったので、早い段階から空き時間に共有スペースで一緒に課題に取り組む習慣がつきました。

大学院に進んだ理由を教えてください。

高校の時から学んでいた化学をより学びたかったのもあり、大学院進学を見据えて3年の時にGEコース(学部4年間と大学院博士前期課程の2年間を通じた 体系的な6年一貫教育プログラム)を選択しました。そこで、大学院への進学を前提に、授業を取ったり研究室を選んだりしました。

GEコースについてはこちら→https://www.kyutech.ac.jp/campuslife/ge.html

大学院ではどのような研究活動をされていましたか?

医薬品やワクチンへの応用が期待される「ファージ」というウイルスを熱から保護する処理方法とその評価についての研究を行っていました。

学部4年の時から学会で口頭発表させてもらい、準備はもちろん、参加したことでいろいろな研究に触れることができ、とても良い経験になりました。大学院でも2年間で3回ポスター発表を行いましたが、毎回研究の成果について分野外の人にもわかりやすく説明できるかが勝負で、とても良い経験になりました。

また、大学院2年の時にポーランドのアダム・ミツキェヴィッチ大学化学部に2か月間留学するなどとても密度の高い3年間でした。

留学についてはどうでしたか?

研究分野が似たような研究室だったので、機器の取り扱い等、研究活動そのものでそんなに苦労はしませんでした。ただ、これまで受けてきた教育と受け入れ先の研究の考え方の違いを英語でやり取りしながら理解していくという経験をして、柔軟性が身についたと思います。

また、ずっと実家暮らしだったので初めての一人暮らしだったこともあり、自炊等で苦労をしましたが、食事もおいしく、いろいろな場面を通して幅広い視野を身につけることができました。特に、海外からの日本の見え方や歴史についてみる視点が身についたのは大きいと思います。

就職活動のことについてお聞きします。どのように進めましたか?

大学院1年の時にオンラインでのインターンに参加したり、様々な企業の話を聞いたりしながら自己分析などを進めました。就職活動と研究活動やアルバイトとの両立には少し苦労をしましたが、最終的には大学推薦をいただき化学系メーカーの技術開発職に内定をいただき、そちらに進むことにしました。

就職活動ではGEコースのことと6年間同じアルバイトを続けたことがアピールポイントになりました。就職活動では自分自身というものをしっかりアピールできないといけないので、授業や行事、サークルに積極的に参加することでエピソードを作っていくといいと思います。

ありがとうございます!大学生活は勉強も大事ですが、勉強以外も充実させたいですよね。もうすぐ卒業ということで今振り返って大学生活はどうでしたか?

サークル活動などをもう少し頑張りたかったのですがコロナ禍もありそこが心残りです。アパレル販売のアルバイトでは幅広い年代の方と円滑にコミュニケーションをとる機会があり、コミュニケーション力の向上につながったと思います。

社会人になると職種においては時間の制約等もあり海外にはなかなか行けなくなるので、大学生の間に留学や旅行で海外にいておいた方がいいと思います。

最後に新入生へのメッセージをお願いします。

大学は高校に比べて自由な時間が多い分、自分でどんな大学生活を送るかを決めなければならず、いろいろなことに興味を持ち挑戦したりすることが大事だと思います。一つでも多くの活動に参加できるよう挑戦していってください。