はい!九工大を知ったのは、高専で卒業研究を指導してくださった先生からの紹介でした。
関心があった医療とつながりのある生物関係で、高専でも専攻していた情報工学を活かせるということで、九工大の研究室を薦めていただきました。
九工大の受験を決めた時点でやりたいことがあり学科を決めていたので、悩んだことは特にありませんでしたね。親が研究者だったこともあって、電子顕微鏡にも触れたことがありました。
卒業研究のテーマは、「電子線トモグラフィー法による生体試料の三次元構造解析のミッシング情報の改善に関する研究開発」というもので、電子顕微鏡を使って3次元画像を撮影する手法の効率化をめざすものです。
撮影は90°回転させた2方向から行う必要があるのですが、回転自体の自動化は実現できています。これに加えて位置合わせも自動化できるように研究を行ってきました。卒業後は九工大の大学院に進学して、同じ研究室でこのテーマに引き続き取り組むことにしています。
高専から3年次編入学すると決めた時点で大学院進学は視野に入れていましたが、卒業研究を進めるうちにその気持ちがさらに強くなりました!実は大学院の1回目の試験では落ちてしまったんです。一時期は落胆して「大学院は向いていないのかな…」と思いながらも2次募集に向けて勉強に励みました。
並行して就職活動もして、ある企業さんから内定をいただいたのですが、大学院進学が第一希望であることをお伝えたしたところ、合格発表まで内定承諾を待っていただけました。
大学院に合格したので進学を選んで内定は辞退させていただいたのですが、その企業の方からは「修士を修了する時点でうちの会社をよいと思ってもらえたら、また受けてみて欲しい」と言っていただけました。本当にありがたかったです。
楽しかったのは、授業ですね。やりたいこと・知りたいことを中心に履修登録をしたのでとてもよかったです。高専の授業は選択の余地がないので。研究の面では、難しさを感じつつも自分が興味のあることだったので全く苦労に感じたことはありませんでした。高専で一度卒業研究に取り組んでいたのですが、大学での卒業研究ははるかにレベルが高く感じました。何をしたら目標に近づけるのかがわからない、という点がとても難しかったですね。
卒業研究では思っていたほど良い結果は出せなかったのですが、研究室の先生はいつも親身になってくれて丁寧に対応していただけたのでよかったです。
研究面以外では、環境に慣れることと人間関係作りに苦労しました。九州出身の親せきがいるので言葉はある程度わかるものの、関西からだと外国に来たような気分になっていました。
3年次編入学生は、2年間で人間関係が出来あがっている中にぽーんと飛び込むことになりますが、出身高専から九工大への進学者は他にいませんでしたし、入学当初はコロナ禍でオンライン授業が中心だったので、苦労しましたね。コロナ禍だったこともあってサークルや委員会などに所属しなかったことを後悔しています。大学院ではサークルに入りたいと思っています。
高専での毎日の授業にはしっかり取り組むことですね。
受験では何があるかわからないので!それから、既修得単位認定の申請はめいっぱいたくさん読み替えて出すこと!!