小さいころから車が好きでモノづくりに興味がありました。最初は地元に近い九工大の工学部を目指していました。ただ、高校の時にフェイスブックを通じてスーパーカーを趣味にしている人と知り合い、それにあこがれて起業したくなりました。車の趣味を持ちつつ、起業のしやすさや独立のしやすさも視野に入れて情報工学部を選びました。
また、高校の文化祭で個人プロジェクトの立ち上げと運営をしていたので、その強みを生かして推薦Ⅰを受験しました。
1年生の時にはソフトウェア開発系の仕事をしたいというのは漠然と考えていたので、プログラミングについては自分でも勉強を進めていました。その中で、ソフトウェア開発のスキルは自力でも伸ばせるけど、それを補完するセキュリティ面やハードへの応用面を学ぶ必要があると感じたので情報・通信工学科のコンピュータ工学コースを選びました。
車の運転が好きだったので苦ではありませんでした。1時限目がある日は通勤時間と被るので普段よりも余裕をもって出ないといけなかったりします。出身が近い人でもそれが嫌で下宿している人も少なくありません。一方(戸畑キャンパスに比べると)荒天や雪の予報が出るとリモート授業に切り替わったりするので、あまり雪や天気の心配はしませんでした。
1年の時にサークルを立ち上げました。スタートアップなどに興味があったのでベンチャー企業の代表や投資家、スタートアップ企業のエンジニア、税理士といった人などを呼んで講演してもらったりしました。またインターンシップのマッチグイベントを企画・開催していたりもしていました。コロナ禍の影響で今はなくなってしまいましたが、当時はコアに動いている人でも10~20人ぐらいいました。
2年生の時にコロナ禍であったこともあり、3年生に上がるタイミングで思い切って1年間休学しました。この間に個人で将来起業することを想定して簿記の資格を取ったり、福岡市がやっている「データエンジニアカタパルト」というプログラミングブートキャンプに参加したりしました。またこのプログラムを通じてインターンシップ先から逆オファーを受け、復学に合わせてそのまま週に2日で2年間、普通にアルバイトしている人くらいの給料をもらいながら、実務経験を積めました。また、何社か内定をもらったものの、入社後のイメージがつきやすかったため、そのままその企業に就職することにました。
1、2年生でしっかり授業に取り組んでいたため、3年生は空きコマも多く、4年生もほとんど授業がなかったのであまり苦労はしませんでした。また、研究室の先生の理解もあり、ゼミの日は研究室を優先していましたが、それ以外はリモートで対応できたので両立できていました。また、インターンシップで環境構築やプログラミングをやっていたので研究にもスムーズにできたり、研究でやっていたブロックチェーン関係のことが就職後に役に立ちそうだなって感じていたりと相乗効果もでていました。もうしばらく働いて、いろいろ勉強したうえで、時期が来たら独立するなど起業したいと考えています。
3年生の時にアメリカのシリコンバレーであったスタートアップのピッチコンテストがあり、観戦したり関連イベントに参加したりした。また、4年生の夏に卒業旅行を兼ねて一人で12日間ヨーロッパを回ったり、12月にはシリコンバレーのスタートアップ企業等の視察に参加したりしました。これらの経験から世界の広さや文化の違い、スタートアップ企業の位置づけを肌で感じることができたのと日本の良さを体感できたのはとても良い経験でした。
もちろん勉強も大事ですがいっぱい「遊べた」のがよかったです。趣味の車や起業関係のイベントにたくさん参加したり、インターンシップを通じて社会人と交流するというのは自分が積極的に動くことで「大学生の特権」を活かせたことがよかったと思います。
情報工学部にはプログラミング系のサークルはたくさんあるので、授業は授業で大切にしつつも、関連するコミュニティに入ってみるのもいいです。そこで得たことを外部に持っていったりインターンシップに参加したりするなど「大学生の特権」を十二分に生かせるといいと思います。