人を救いたいという目標はあったのですが血を見るのが苦手だったので医療人になるのではなく医療人のサポートをしたいと考えたためです。特にオープンキャンパスで脳波の測定・解析の研究をしていることを知ったため選びました。
生物を対象にして情報科学のアプローチで解析していくところです。また他の学科に比べると女子が多く、私たちの代では女子が約4割だったのですが、男女でみな仲良く過ごせたのがよかったです。私は高校生の時には物理選択でしたが、みんなで教え合ったりしたおかげで順調に大学生活を送れました。
元々学部で卒業して就職を考えていました。その中でSE系の就職はたくさんあったけれども、自分のキャリアプランを考えていくうえで、情報工学を武器にして研究開発に関わりたいと考えたので就職の幅を広げるために進学を決めました。
脳波に関する研究ができる研究室に進めたので、脳波から心の中で話している内容を、読み取り解析するような研究を行っていました。将来的には話すことのできない患者さんを支援するシステムの開発を目指しています。実際に健常者だけでなく患者さんと接しながら脳波計測をし、研究室に戻って脳波の解析をするということを何度も繰り返しながら研究を進めました。
修士1年の時に対面や遠隔でのインターン・シップに参加しました。本選考に比べると倍率が低いと言われていましたが、選考等の〆切も企業によってばらばらなので学部の時に比べると長期スパンで考えられる大学院生の方が選びやすいと思います。夏は複数日・対面のインターン・シップだけでも5社くらい参加して、その中でマッチしそうなところを選びました。第一志望は島津製作所だったのですが、選考途中から大学推薦をいただけました。インターン・シップで頑張ったこともあって、就職解禁後すぐに決まり、比較的苦労せず決めることができました。
学部4年間くらいは週に2〜3日に塾講師のアルバイトをしていました。人に教えるのが上達するだけでなく、伝える技術の向上に繋がったので就職活動や研究活動においても間接的に役立ちました。大学院ではTA(学生補助)を教授から依頼されることがあって、引き受けていました。
かけがえのない友人ができたことが一番の思い出です。友人たちと長期休業期間中にいろいろなところに旅行に行くことをご褒美にして、テストのための勉強も頑張りました。長期休業を取るのは大学生以外ではなかなか難しいので是非いろいろなところに行ってみてください。私はみんなと九州と四国は全県回りましたが、多分これは大学時代でしかできないと思います。
情報工学はこれからの時代の必須的なスキルですが、九工大では1年の時から複数言語でプログラミングを学習できるというのは強みになると思います。また、「生命化学」という名前から生物を履修していないといけないというイメージを持たれがちですがTAや先生方から丁寧に教えてもらえる上に、周りで教え合う雰囲気があります。生物という名称を理由に避けるのではなく、視野を広げてみてもらえるといいと思います。大学生活でしかできないことをぜひ楽しんでください!